袋内の空気を抜き包装物の容積を減らしたい、
脱酸素材と併用して長期保存をしたい場合は「脱気シール」
「窒素ガス」充填で酸化防止をしたり
「炭酸ガス」充填で静菌、防虫、腐敗やカビ発生防止
をしたい場合にはオプションにて「ガス充填機能」を備えることができます。
他にも様々なオプション機能をご用意し、幅広いご要望にお応えします。
60 cm〜1.2 mの脱気&ガス充填シールを行うことができます。
※ このページに掲載しているコントローラー;パネルの画像は、全てはめ込み画像です。
■ シールのみモデル:Lシリーズ製品情報はこちらから
LN / LNP / LND / LNRシリーズ、LNWシリーズ
電動・加熱温度コントロール真空脱気長尺シーラー
大きな袋を加熱温度制御で確実に脱気&ガス充填シーリング※。
真空ポンプ脱気仕様機(LN / LNP / LND / LNRシリーズ)は、
用途に合わせて選択できる4種真空ポンプをラインナップ。
粉末などにはイジェクター脱気のLNWシリーズをラインナップしました。
コントロールユニットにタッチパネル操作の「7インチワイドカラー液晶モニタ」を採用し、
高い操作性でシール条件設定を直感的に行えます。
※ ガス充填機能はオプションです。
LN / LNP / LND / LNRシリーズ 真空ポンプ脱気:仕様機解説
LNWシリーズ イジェクター脱気:仕様機解説
掲載カタログ
=No.0022:Lシリーズカタログ
主な特徴:各製品共通の特徴
用途・特長:脱気大袋用シーラー
操作方法:電動・エアシリンダ駆動
包装形態:シール専用&脱気&ガス充填(ガス充填はオプション)
機種選定目安使用回数/日:電動・エア駆動=1000袋以下
袋サイズ(最大):60 cm、80 cm、1 m、1.2 m
包装可能な包材(2枚以上あわせての合計):
片側加熱タイプ
PE : 0.4 mm、
PP : 0.3 mm、
NY : 0.3 mm、
PVA : 0.3 mm、
その他ラミネート : 0.4 mm
上下加熱タイプ
PE : 0.6 mm、
PP : 0.4 mm、
NY : 0.4 mm、
PVA : 0.4 mm、
その他ラミネート : 0.5 mm
■LNシリーズの概要
LN / LNP / LND / LNRシリーズ、 LNWシリーズは脱気シールが行える長尺シーラーです。オプションでガス充填機能を備えると真空ガス充填シーラーとしてお使いいただくことができます。
・ 袋内の空気を抜き包装物の容積を減らしたい、脱酸素材と併用して長期保存をしたい場合は「脱気シール」
・ 「窒素ガス」充填で酸化防止をしたり「炭酸ガス」充填で静菌効果や防虫効果を期待したり、腐敗の防止、カビの発生防止をしたい場合には「ガス充填シール」
を行うことができます。
コントロールユニットにタッチパネル操作の「7インチワイドカラー液晶モニタ」を採用し、
高い操作性でシール条件設定を直感的に行うことができます。
また、お客様の様々なニーズに応じて必要な装備・機能だけを選択して取り付けいただけるよう多くの追加機能をオプションでご用意しました。
■ 7インチワイドカラー液晶モニタのコントロールユニットを標準装備
コントロールパネルでの各設定画面は直感的に操作でき、設定操作の煩わしさを軽減します。
目的画面への移動操作工程を減少させました。
「漢字、ひらがな」「画像」の表示が可能で、数値入力はテンキーで行えます。
その他にも
消耗部品情報の確認ができ、
トラブル発生時にエラー原因やトラブル対処方法などの確認が可能です。
脱気やガス充填などの「作業方法の選択・設定」「脱気方法の選択・設定」「作業条件の登録」、「ガス充填方法・回数などの設定(ガス充填機能はオプション)」を、コントローラーで行います。各設定は、液晶画面をタッチする操作で簡単に行えます。
コントロールユニットは、シーラー頭部の高さ・角度の設定に応じて、コントロールユニットをお客様の使いやすいポジション・角度に変更することが可能です。
■ 加熱温度コントロール機能標準装備
理想的なシール条件が設定できます
オンパルの最大の特徴は理想的なシール条件を設定・維持(保持)できることです。
加熱温度の設定は、高感度温度センサーによる温度管理とマイコンによる制御によって行われます。
気温や機械温度の上昇に左右されることなく、フィルムが溶ける温度で加熱(=シール)することができます。
シール加熱温度設定範囲:90~250 ℃
シール冷却温度設定範囲:60 ℃~シール加熱温度の範囲 ※
※ 加熱温度の設定値より低い数値に設定してください。加熱温度に近すぎる数値に設定すると冷却されずにフローガラスシートなどの部品の寿命が短くなります。
■ 容易な脱気ノズルストローク調整
センサーの採用で、工具を使わずコントロールユニットでノズル長さの調整ができます。
ノズル長さ調整範囲=10〜190 mm (圧着レバーからノズル先端までの長さ)
■ 任意の作業条件を10種類登録可能
名称を付与できる(英数字のみ)作業条件を最多で10個登録できます。 下記10種の作業パターンが設定でき、設定できるパターンは、「シールのみ」「脱気機能搭載」「ガス充填機能搭載(オプション)」の選択により異なります。
1 シールのみ
2 脱気:マニュアル(目測)+シール
3 脱気:タイマー+シール
4 脱気:真空計+シール
5 1回脱気:マニュアル(目測)+ 1回ガス充填+シール
6 1回脱気:タイマー+ 1回ガス充填+シール
7 1回脱気:真空計+ 1回ガス充填+シール
8 複数回脱気:マニュアル(目測)+複数回ガス充填+シール
9 複数回脱気:タイマー+複数回ガス充填+シール
10 複数回脱気:真空計+複数回ガス充填+シール
■ iヒーターを採用
熱源であるヒーターに熱膨張が低い素材を使用した「i ヒーター 」を採用しました。伸びの少ないiヒーターを採用することでヒーターへの負担が少なくなり、ヒーター折れを軽減します。また、ヒーターと接触する温度センサーなどの周辺部品の高寿命化を図ることができます。
■ 頭部(シール部)高さ調整可能
包装内容物に応じて頭部(シール部)の高さをコントロールユニット側面のボタン操作で電動調整できます。
・ 頭部垂直に設定した場合のシール部の高さ: 830~1400 mm
・ 頭部水平に設定した場合のシール部の高さ:1030~1600 mm
■ 頭部角度調整可能
包装内容物に応じて調整ハンドルを回転させ0~90 °の範囲で頭部の傾斜角を無段階調整できます。
粉末などの包装の時はシーラー頭部を下向きに調整することで粉末が袋の口からこぼれ出すことなくシール作業を行うことができます。
■ 集中排気
駆動用コンプレッサーおよび真空ポンプの排気エアを12 ¢(パイ)の5 mチューブより機械外部へ排出します。
真空ポンプの排気も別途φ12の5mチューブで接続します。
主な特徴:バリエーション別特徴
LN / LNP / LND / LNRシリーズ(真空ポンプ脱気)
真空ポンプで脱気を行います。
装内容物が固形物で、真空度を高める場合に効果的です。
4種類の異なるスペックの真空ポンプを搭載した製品バリエーションがあります。
お客様の用途に合わせて、真空ポンプをお選びいただくことが可能です。
真空ポンプ別シリーズ名称とその特徴
LN |
クリーン環境でも使用可能なダイヤフラム型ドライ真空ポンプ搭載をした標準仕様タイプ。 |
LNP |
やや小型の揺動ピストン型ドライ真空ポンプを2基搭載し、LNタイプよりも性能を強化したタイプ。 |
LND |
LNタイプと同系統のダイヤフラム型ドライ真空ポンプを搭載し、高真空に特化したタイプ。 |
LNR |
回転翼型の真空ポンプを搭載し、排気流量(速度)を増加したタイプ。 |
各真空ポンプ別の詳細仕様は仕様表の「真空源・エア源別仕様表 」をご覧ください。
真空ポンプ及びイジェクターの能力はメーカーカタログ値です。
適合コンプレッサー(オプション)
各シリーズに適合するコンプレッサーの仕様は「真空源・エア源別仕様表 」をご覧ください。
用途
半導体、精密部品、容器類、クッション材、ふとん、毛布、衣料、食品原料、乾燥野菜インスタント食品、豆類 など
LNWシリーズ(イジェクター脱気)
コンプレッサーのエアを動力源として イジェクター で脱気を行います。
水物、粉物などの脱気包装に効果的ですが、到達真空度は低くなります。
イジェクター能力
・ 排気速度:160 L/min
・ 到達真空度:−30 kPa
適合コンプレッサー(オプション)
=1.5 kW 165 L/min 0.55 MPa以上
用途
餡、クリーム状製品、果汁、各種粉体、海産物、佃煮、タレ、レトルト食品、惣菜、食品原料、化学薬品、肥料、飼料 など
参考:イジェクター内の空気の流れ
高圧縮空気をノズルの中で機械外部排出側の方向に噴射するとノズル内全体がその方向に引っ張られる空気の流れが生じる現象が発生します。イジェクター脱気方式はその現象を利用したものです。
真空ポンプの約3倍の脱気速度が得られますが、得られる真空度は、真空ポンプの約2分の1となります。
オプション
LN / LNP / LND / LNRシリーズ、 LNWシリーズには、お客様の様々なニーズにお応えできるよう多くの機能をオプションでご用意しています。
また、お客様が必要な機能だけを選択・装着していただくことができます。
お選びいただいたオプションの名称記号が製品名称となります。
機番ラベルに記載された製品名称をご覧いただけば、装着しているオプションや製品の仕様を確認していただくことができます。
IoT機能 Option8 IoT機能は2025年頃リリース予定です。
LN/LNWシリーズ;オプション 紹介ビデオ (1分20秒)
製品型式名称例示 |
|||||||||||||
型式 |
シール長さ |
オプション |
シール幅 |
オプション |
オプション |
||||||||
LN |
- |
800 |
G |
M |
T |
- |
10 |
|
- |
P |
F |
i |
|
LNP |
- |
1000 |
G |
M |
T |
- |
5 |
W |
- |
P |
F |
i |
|
LND |
- |
1000 |
G |
M |
T |
- |
10 |
- |
P |
F |
i |
||
LNR |
- |
1000 |
G |
M |
T |
- |
5 |
W |
K |
- |
P |
F |
i |
LNW |
- |
1200 |
G |
M |
T |
- |
10 |
W |
K |
- |
P |
F |
i |
■ ガス充填機能 Option1
LN-1000G-10
窒素ガス充填で酸化防止をしたい、また炭酸ガス充填で静菌効果や防虫効果を期待したり、腐敗の防止、カビ発生の防止をしたいなどのご要望にお応えする「ガス充填機能」をオプションで装備することが可能です。
■ 自動昇降機能 Option2
LN-1000M-10
脱気に因るシールのシワを防ぐ
脱気の進行に合わせて、シール部が自動で下降して袋の外れを防止したり、脱気により発生する袋のシワが原因のシール不良の発生を防止します。
LN/LNWシリーズ;オプション 自動昇降機能 紹介ビデオ |
■ テンションアーム Option3
LN-1000T-10
袋の両端にテンションアームを装着することで、シール行程においてテンションアームが左右に広がり、袋をピンと左右に張った状態にします。
左右に張られた状態でシールしますので、シワなどが軽減しシール仕上がりが美しく、シールミスの発生が減少します。
■ 上下加熱機能 Option4
LN-1000-10W
厚手袋、厚手フィルムなどのシーリングには上下から袋に加熱を加える、上下加熱機能の装備をお薦めします。
■ 組紐ヒーター Option5
LN-1000-10WK
粉体のシールで安定性が高い
粉体の噛み込みによるシール不良を発生させにくく、粉体のシールで安定性が高い組紐ヒーター。
“シミュレーション温度制御方式”を採用し、組紐ヒーターの加熱の安定化が可能となりました。
下グラフは粉末が袋に付着した状態と付着していない状態でシール強度を比較したグラフです。
粉末が付着していない袋においては従来からのリボンヒーターと組紐ヒーターのシール強度に差はほとんどありません。
粉末が付いた状態では、リボンヒーターのシール強度は、大きく落ちますが、組紐ヒーターのシール強度はその落ち込みが少ないことをおわかりいただけるかと思います。
■ 粉体用ノズル Option6
LN-1000-10-P
ノズル式脱気の場合、脱気工程では脱気ノズルを内容物に近づける必要があります。
内容物が粉体の場合、多くの粉体がノズルから吸込まれ、「内容物の減量」を発生させてしまいます。
粉体用ノズルは吸込み量を抑える特殊構造を持つ脱気ノズルで粉体の吸込み量を抑えることができます。
※ 粉体用ノズルの構造、仕様は特許出願済みの技術です。
■ サイクロンフィルター Option7
LN-1000-10-F
サイクロンフィルターはノズルから吸い込んだ粉体を遠心分離によって空気と分離させる装置です。
フィルター側面から入った粉体を含んだ空気は、サイクロン内を旋回しながら下降していきます。
その遠心力によって粉体は内壁に衝突して落下、空気と分離されます。サイクロンフィルターの下部が絞られているので空気は上昇気流に変わり、上部の出口から抜けてゆき、粉体の侵入による真空ポンプの破損を防ぐことができます。
また、フィルターエレメントの交換の手間を軽減します。
イジェクター脱気(LNWシリーズ)の場合は、さらに排気口からの粉体の排出を軽減させることができます。
■ IoT機能 Option8
LN-1000-10-i
IoT機能は2025年頃リリース予定です。
通信機能を活用して、ネットワーク環境に繋げ、シーラーの稼働状況、生産状況の管理、シーラー設定等の操作を離れた場所から行う事などが可能となります。
また、トラブル発生時にエラー原因やトラブル対処法を表示。QRコードを表示させ、お役立ち情報へのアクセスを案内するなどの機能を搭載します。
安全対策
■ 非常停止スイッチ装備
異常発生時、非常停止スイッチを押すと、電源回路が遮断され、レバーは初期状態に戻ります。
■ ロック機構付きのキャスター
ロック機構付きのキャスターを標準装備していますので作業場所の移動が楽に行え、作業場所を決定した後は安定した設置状態で作業を行うことができます。
■ その他の安全対策については「 仕様表の"安全対策仕様" 」をご覧ください