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ラミネートフィルム

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プラスチックフィルムの基礎知識 No.022

ラミネートフィルム

公開日: 1998/05/07
解説:

複合フィルムとも言います。
ラミネートフィルムは、1種あるいはそれ以上のフィルムを組み合わせ、それぞれ単独では得られない機能を付加したものです。
現在、加工食品の包装に使われているプラスチックフィルムのほとんどはラミネートフィルムであると言っても過言でないほどラミネートフィルムは広く普及しています。
ラミネートフィルムが持つ内容物の保護・保存と言う本来の機能はもとより、包装作業の省力化、輸送や保管さらには流通の便利性などの機能が、加工食品にとって不可欠の要素となっているからです。
言い換えれば、ラミネートフィルムの発展が、今日のような多様な食生活、食文化をもたらしたとも言えそうです。
日本工業規格包装用語によると、ラミネートフィルムとは、
「性格の異なる2種以上のプラスチックフィルムどうし、または、プラスチックと紙類やアルミニウム箔等と複合加工されたフィルムの総称」と定義されています。
さらにその製法については、「単体フィルムを接着剤で貼り合わせたもの、共押出法で複合して作ったものなどがある」となっています。
接着剤で貼り合わせる場合は、あらかじめ成形されたフィルムをラミネーターと呼ばれる機械を使って貼り合わせます。
共押出法とは、押出成形でフィルムを成形するとき( 2.フィルムの成形法1 を参照)、2種以上のプラスチックを同時に押し出し複合させる方法です。

1993年12月発行富士インパルスニュースVol.54に掲載しました。

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