HOME > プラスチックフィルムの基礎知識 > No.2/フィルム成型法(1)

フィルム成型法(1)

■ 誠に勝手ながら、このコーナーにおいて記載している内容に対する問い合わせやご質問への対応はお受けしておりません。

プラスチックフィルムの基礎知識 No.002

フィルム成型法(1)

公開日: 1997/11/14
解説:

ポリエチレンやポリプロピレンを総称してポリオレフィンと言います。
ポリ袋やポリバケツのように、「ポリ」と略して使うことも多いようです。
ところでポリ袋のことをビニール袋と呼ぶ人が、まだ世間にはたくさんいます。
その昔は、ナイロンがプラスチックの総称的イメージを持っていました。
塩化ビニル製のバックやベルト、風呂敷なども、世間ではナイロンと呼ばれていました。
そのうちにビニールが「市民権」を得、いまだに「ポリ」より幅を利かせているわけです。
さて、前回のペレットから以下にフィルムを成形するかということですが、成形にはいくつかの基本的な方法があります。
ポリエチレンの場合、最も一般的な方法がインフレーション法です。
押し出し機の出口に、環状のスキ間のある口金(ダイ)を取り付け、ここから溶けたプラスチックを押し出すと筒状のものができます。
これが冷えて固まらないうちに、中に空気を送り込むと風船のようにふくらんで薄いチューブ状のフイルムとなります。
ポリエチレンのゴミ袋や規格袋は、このチューブ状のフィルムを輪切りにし、片方をシールして作ります。
これに対しTダイ法と呼ばれる方式があります。
押し出し機の先端にT字型金具を取り付け、そこに溶けたプラスチックを押し出す方式です。
T型ダイからは、幅広のフイルムがでてきますが、これを冷やして固まらせ巻取ます。
この方式で得られる代表的なフィルムは無延伸ポリプロピレン(CPP)です。

日本生活協同組合連合会 「なんじゃもんじゃプラスチック」などを参考にしました。
1992年3月弊社発行の富士インパルスニュースVOL.33に掲載

HOME > プラスチックフィルムの基礎知識 > No.2/フィルム成型法(1)