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HDPEとLDPEの違い

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プラスチックフィルムの基礎知識 No.010

HDPEとLDPEの違い

公開日: 1998/03/02
解説:

高圧でラジカル重合によって製造される低密度ポリエチレン(LDPE)は、分岐の多い分子構造を持っています。
これに対し、中低圧で有機金属触媒による重合により製造される高密度ポリエチレン(HDPE)は、分岐の少ない直鎖状の分子構造になります。
このためLDPEとHDPEでは、その性質に若干の違いが出てきます。
即ちHDPEはLDPEに比べ結晶度が高く、その名前の通り密度も高いため、機械的強度は大きく、耐熱、耐薬品性、ガスバリア性もLDPEよりすぐれています。
逆に透明性は悪くなります。
喫茶店などで出されるおしぼりの包装には、叩くとパチンと音がして破れるフィルムが使われていますが、このフィルムはHDPEならではの製品です。
また、スーパーのレジ袋などにも不透明で、引っ張ってもあまり伸びないフィルムが使われていますね。
オイルショックで原料のナフサが高騰したことから、LDPEに代わって、薄くても(原料が少なくても)丈夫なHDPEが多く使われるようになったと言います。

  

1992年11月弊社発行の富士インパルスニュースVOL.41に掲載

■ ご参照ページ

・  F.A.Q. シールできる袋とシールできない袋はありますか?

・  機種選定 包装内容物から探す(包装内容物別に推奨する袋の素材をご紹介しています)

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