脱気 + シール 解説
脱気 + シール(=脱気シール)
脱気 + シールを行うことができる脱気シーラー(真空包装機)とは、
包装内容物を入れた袋内の空気を抜き密閉した状態でシールする包装機です。
包装する袋には酸素を透過させにくい素材を用いた樹脂製のフィルム(ハイガスバリア性包材)を使用します。
脱気のイメージ
袋内の空気をノズルから吸い取って抜きます。
■ 脱気シールの効果
■ 各種食品の鮮度保持
■ 部品・衣類・化学薬品・精密機器などの酸化防止
■ ハイガスバリア性包材、脱酸素材 の併用で無酸素状態が形成され保存効果アップ
■ 真空包装までの必要はないが保存期間を延長
■ 包装内容物の中ずれ防止
ハイガスバリア性包材を使用し、真空包装された袋内は大気(空気)中の酸素や埃・塵、細菌などから遮断された状態が保たれます。
大気(空気)に触れない袋内の食品や半導体、機械部品などの工業製品、化学薬品などの原材料は、空気中の酸素による酸化や、埃・塵による汚染、細菌による腐敗を抑えることが期待できます。
また、酸化、腐敗防止目的以外でも、
袋内の空気を抜き、包装物の容積を減らすことで保存スペースや保管場所を減らしたり、輸送中の破損などにつながる袋内で内容物が動いてしまう(中ズレ)を防止する用途・目的でも脱気シールが活用されています。
■ ノズル式、チャンバー式を選ぶポイント
■ ノズル式の特徴
袋の開口部にノズルを差込み、エア漏れを防ぐスポンジで開口部を押さえ、脱気用ノズルから真空ポンプで袋内の空気を抜いた後にシールする方法。
脱気工程において、わずかにノズルとスポンジの間に隙間が生じてしまい密封度が低下するため、高い真空度は得にくいとされる。
この短所は脱気後にガス充填し、袋内の残存酸素量を減らすことで補える。
シール長さだけをクリアしていれば、内容物の大きさ・形状は制約を受けずにシールすることができる。
チャンバー式と比較して安価である事もメリット。
半導体や機械部品などの包装で多く使われている。
■ チャンバー式の特徴
ボックス状のチャンバーの中に内容物を入れた袋をセットし、蓋を閉め、チャンバー内が真空状態の時にシールする方法。
チャンバー内を真空にできるので高い真空度の包装が可能。
包装内容物はチャンバー内に納まる大きさや形状でなければ包装できないという制約がある。
また、高真空度に耐用するボディが必要となりノズル式と比較して高額となる。
食品関係などで多く使われている。