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プラスチックフィルムの基礎知識 No.001

公開日: 2005/5/31
解説:

プラスチックと紙はまったく別のものですが、いろいろな紙が食品包装のラミネート用として使用されています。
一般的には高級感、厚み感、腰の強さなどを利用したもので、バリヤ性は全くないといっていいでしょう。
また、不透明ではあるが光はかなり透過させます。
代表的な紙の種類としてはクラフト紙、上質紙、純白紙、奉書紙、グラシン紙、レーヨン紙、化繊紙などがあります。
グラシン紙は、パルプを細かく砕いて透明感を向上させた紙で、薄葉紙の一種です。

1. クラフト紙-PEをコートして肥料、砂糖、樹脂などの重包装袋として使用。

2. 上質紙、純白紙-PEやアルミニウム箔などをラミネートして薬品、茶、シャンプー、ふりかけなどの軽包装用として使用。

3. 奉書紙-パルプの繊維が固くてやや荒いため包装用としては腰があり、PEをラミネートして使用。

4. グラシン紙-PEコートして油性食品、薬品、菓子類の軽包装に使用。

5. レーヨン紙-パルプ20%、レーヨン紙80%の混合で、PEコートして洋菓子、饅頭などの包装に使用。

6. 化繊紙-パルプ40%、レーヨン紙60%の混合で、レーヨン紙よりはパルプの性質が強くなる。

ラミネートの構成には、紙/PE、紙/PVDC、紙/PET/PE、紙/AL/PE、防湿セロハン/PE/紙/PE、レーヨン紙/PE、レーヨン紙/KPET/PEなどがあります。

食品包装用プラスチックフィルムの種類と性能、用途
Kanno'sHomePageの「食品包装基礎講座」を参考にしました。

2001年1月発行富士インパルスニュースVol.95に掲載しました。

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