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生分解性プラスチック(2)

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プラスチックフィルムの基礎知識 No.049

生分解性プラスチック(2)

公開日: 2005/5/31
解説:

生分解性プラスチックとは、使用状態では従来のプラスチックと同等の機能を持ち、使用後廃棄されたときは土中または海水中などの微生物により分解され、最終的には水と二酸化炭素になるプラスチックです。
これは完全分解型ですが、ポリエチレンなどの汎用プラスチックとでんぷんやPVA(ポリビニルアルコール)などを混合した部分分解型(崩壊型)もあります。
部分分解型は、分解性成分の添加量は汎用プラスチックに対して5~20%であるため、コストが従来のプラスチックの数10%増しですむのが特徴ですが、一般的に汎用プラスチックの部分は土中や海水中に残存するため、生分解性プラスチックの範疇に入らないという意見もあります。
ただ、自動酸化剤などの添加で汎用プラスチックの部分も分解されるものもあります。
生分解性プラスチックの主流は完全分解型で、これはさらに微生物産出系、天然高分子系、化学合成系の3つに分類することができます。それぞれの系列における商品名は次のとおりです。

1. 微生物産出系 >>> バイオポール、ビオファンなど

2. 天然高分子系 >>> ノボン、マタービーなど

3. 化学合成系 >>> セルグリーン、ビオノーレ、PCL、ラクティ、ルナーレ、レイシアなど

これらの商品名は、新聞記事などで一度は目にされた方は多いと思います。

1998年7月発行富士インパルスニュースVol.82に掲載しました。

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