HOME > プラスチックフィルムの基礎知識 > No.41/ブタジエン樹脂(BDR)

ブタジエン樹脂(BDR)

■ 誠に勝手ながら、このコーナーにおいて記載している内容に対する問い合わせやご質問への対応はお受けしておりません。

プラスチックフィルムの基礎知識 No.041

ブタジエン樹脂(BDR)

公開日: 2005/5/31
解説:

もう、20年近く前になりますが、塩化ビニル製のラップフィルムが問題になったことがあります。
周知のように塩ビ樹脂は、可塑剤の添加の仕方によって塩ビパイプのような硬質のものからラップフィルムのような軟質のものまで加工できますが、この可塑剤が人体に影響を及ぼすとして問題になったのでした。
ブタジエンは、そのとき塩ビに代わる無害のラップフィルムとして脚光を浴びました。
伸び、引き裂き強度とも大きく、また透明性がよいことから(酸素・水蒸気のバリヤー性は劣る)ラップフィルムには適していました。
ただ、機械適性や作業性などは塩ビに比べると難があるといわれました。
その後、塩ビ樹脂の可塑剤が、無害なものに切り替えられるなどしたため、ブタジエン製のラップが全面的に塩ビにとって代わることはなかったようです。

1997年3月発行富士インパルスニュースVol.74に掲載しました。

HOME > プラスチックフィルムの基礎知識 > No.41/ブタジエン樹脂(BDR)