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ポリビニルアルコール(PVA)

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プラスチックフィルムの基礎知識 No.039

ポリビニルアルコール(PVA)

公開日: 2003/09/03
解説:

ポリビニルアルコール樹脂(略称PVA又はPVAL)は、ポリ酢酸ビニルをけん化し、脱酢酸した水溶性重合体で、ポバールともいいます。
この樹脂を溶液流延法や押し出し法により、ポリビニルアルコールフィルムに加工します。
強い接着力があり、酸素バリヤー性に優れ、強さ、伸びともに大きくて強靭であるなどの特徴がありますが、水に弱いため食品包装ではラミネートフィルムの素材(例えばPET/PVA/PEなど)として用いられることが多いようです。
「ボブロン」や「エンブラーOV(または単にOV)」といった商品名を、聞かれた方も多いと思われます。
これらは二軸延伸のポリビニルアルコールで、前者が日本合成化学工業(株)、後者がユニチカ(株)の商標です。
優れた酸素バリヤー性のため、かつおパック、とろろ昆布、みそ、半生和洋菓子、日本茶、ふりかけ類、スナック食品などの包材のラミネート基材として使われています。

1996年9月発行富士インパルスニュースVol.71に掲載しました。

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