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エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)

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プラスチックフィルムの基礎知識 No.031

エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)

公開日: 2003/09/03de
解説:

エチレンと酢酸ビニルの共重合によってつくられます。
それ自体でフィルム成形品に使用されるほか、他のプラスチックにブレンドして品質改良にも使用されます。
主な特徴は

1. 柔軟で低温でも硬くなりにくい

2. 引き裂き強度が大きく、ひび割れしにくい

3. 水蒸気バリヤー性が良い

4. ガス透過性が高い

5. ヒートシール性が良い

6. 透明性に優れる

などです。

酢酸ビニルの含有量が高いほど、低温でのヒートシール性が良くなりますが、反面、酢酸臭が強くなり、食品包装には適さなくなります。
通常シーラントフィルムとして用いられるのは、酢酸ビニルの含有量が3~7%のものが多く、ポリエチレンとのブレンド品として使用されるフィルムが多いといわれます。
EVAの用途としては、内容物重量が大きく、液体および固体と液体の共存品分野の包装材料として多く用いられています。
また侠雑物シール強度にすぐれることから、液体スープ類の包装にも多く使用されているほか、伸びがあって成形性がよいことから、畜肉製品の深絞り容器としても利用されています。
生鮮食品のストレッチフィルムとしても使われます。透明性、水蒸気バリヤー性が良く、ガス透過性が高いといった性質を利用したものです。

1995年5月発行富士インパルスニュースVol.63に掲載しました。

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