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ナイロン(N、PA)

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プラスチックフィルムの基礎知識 No.029

ナイロン(N、PA)

公開日: 1998/05/07
解説:

別名をポリアミド樹脂と言います。
こちらの方は馴染みが薄い名称ですが、
ナイロンの定義は、「アミド結合(-CONH-)をもつポリマー」なので、こちらの方が本質的なようです。
代表的なものにナイロン6とナイロン66があります。
ナイロンの一般的特徴としては、

1. 耐衝撃性に優れる

2. 表面が硬く滑りやすい

3. 耐寒性、耐油性に優れる

4. 水蒸気バリヤ性に劣る

5. 酸素バリヤ性がよい

6. ヒートシールが悪い

などがあげられます。
特にヒートシール性の悪さから、ナイロンフィルムは主にラミネートとして使用され、食品に直接接触する使用例はないと言われます。
ナイロン6は延伸して使われます。
二軸延伸したものは耐寒性や耐衝撃性などからラーメンスープの袋、冷凍ハンバーグ、レトルト食品、冷凍農水産物等に使われます。
無延伸フィルムは高温に耐え強度があることから、ハム、チルドビーフ、餅の真空包装や水練り製品などに使われています。
また、ナイロン66は、煮沸に耐える特性からレトルト用に使用されます。

日本生活協同組合連合会「なんじゃもんじゃプラスチック」などを参考にしました。

1995年1月発行富士インパルスニュースVol.61に掲載しました。

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