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酸化防止剤

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プラスチックフィルムの基礎知識 No.024

酸化防止剤

公開日: 1998/05/07
解説:

食品では酸素による品質低下を防ぐため酸化防止剤を用いることがありますが、プラスチックでも酸化防止剤は使われます。
製造中や使用中に酸化され、構造や性質が変化して劣化するのを防ぐためです。
特に製造、加工時は熱をかけるため、より劣化が起こりやすくなります。
酸化防止剤が主に使われるプラスチックは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどです。
食品では包装を工夫するなどして酸化防止剤を使用しないようにできますが、これらの酸化で劣化しやすいプラスチックの場合は別の対応策がなく、酸化防止剤の添加は不可欠であると言われています。
酸化防止剤で、最も一般的に使用されているのはBHTです。
その他にも業界の自主基準で使用が認められている酸化防止剤には多くの種類がありますが、実際は限られた種類の中から1種または2種以上のものを組み合わせて使っていると言われています。

1994年3月発行富士インパルスニュースVol.56に掲載しました。

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