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ポリ塩化ビニールの特徴と用途

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プラスチックフィルムの基礎知識 No.020

ポリ塩化ビニールの特徴と用途

公開日: 1998/05/07
解説:

ポリ塩化ビニルの一般的特徴としては、

1. 加工しやすい

2. 透明性に優れる

3. 自己粘着性がよい

4. 熱や光に弱い

5. 比較的大量の添加剤を使う

6. 脂肪性食品の包装には向かない

などがあげられます。
これらの特徴から、包装分野においてもフィルム、シーリング材、軽量容器など様々な分野で使われています。
ポリ塩化ビニルは可塑剤の量によって自己粘着性の特性を活かしたのが自己粘着性ラップフィルム、すなわちストレッチフィルムで生鮮食品のトレー包装には欠かせないフィルムとなっています。
ただ、最近はポリエチレン系のストレッチフィルムなど塩ビ以外の素材のストレッチフィルムも多くなっています。
なお、家庭用のラップは塩化ビニリデンを素材としたものが多いようです。
加工性や耐薬品性の特徴から、ガラス瓶やプラスチックボトルのシールやラベルなどにも使われます。
熱をかけると収縮するシュリンクタイプの塩ビです。
その他のシートを成形した鶏卵パック、フードパックなどの容器類は透明性や、加工性の良さから広く普及しています。

日本生活協同組合連合会「なんじゃもんじゃプラスチック」などを参考にしました。

1993年10月発行富士インパルスニュースVol.52に掲載しました。

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