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ポリプロピレンの性質

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プラスチックフィルムの基礎知識 No.015

ポリプロピレンの性質

公開日: 1998/05/06
解説:

ポリプロピレン(PP)の性質はポリエチレンとよく似ています。
火を付けるとPEと同じようによく燃えますが、その煙に臭気があるためPEと区別することができます。
PPの軟化温度はHDPEよりかなり高く、透明性にも優れており、引張強さ、表面硬度が大きく表面光沢も良好です。
また、成形時の収縮率が小さいため、成型品の外観が良く、寸法精度が出るのも特徴です。
特に透明性は、フィルムなどの包装材料に使用する場合に好まれます。
逆に、軟化温度が高いため、ヒートシール性には劣ります。

PPフィルムは、二軸延伸フィルム(OPP)、無延伸フィルム(PP)インフレーションフィルム(IPP)ラミネートフィルムとして包装分野で幅広く利用されています。
また射出成型品は、自動車や、家電部品を始め工業用品、雑貨などに広く採用されており、折り曲げ疲労性が少ない性質を利用してふたと本体を一体成形したちょうつがい用途などでも需要が伸びています。

1993年5月発行富士インパルスニュースVol.47に掲載しました。

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