■ 誠に勝手ながら、このコーナーにおいて記載している内容に対する問い合わせやご質問への対応はお受けしておりません。
プラスチックフィルムの基礎知識 No.006
ポリエチレンはビニールじゃない
公開日: 1998/03/02
解説:
スーパーのレジ袋、ゴミ袋、電気製品や雑貨類の袋、さらにはラップなどで、家庭でもっとも一般的に見ることのできるプラスチックフィルムの素材がポリエチレンです。
ありふれているだけに、一般の人はよくビニール袋と混同します。
(一般の人ならいざ知らず、新聞記事で混同したらダメですね。あるんですよこれが、一流の新聞でも・・・・・)
また、ラミネート用の素材として目立たないところで使われている場合も多いのです。
作り方は、フィルムの成形法で紹介したようにエチレンモノマーを重合したポリエチレンのペレットをインフレーション法、あるいは、Tダイ法によってフィルム成形します。
ポリエチレンの一般的な特性としては、
(1)価格が安い
(2)化学的に安定している
(3)ヒートシール性が良い
(4)比較的添加剤が少ない
(5)ラップフィルムでは自己粘着性が弱い
などが挙げられます。
密度によって低密度ポリエチレン(LDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、リニア低密度ポリエチレン(L-LDPE)などの種類があり、それぞれ性質は異なっています。

1992年7月弊社発行の富士インパルスニュースVOL.37に掲載