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フィルム成型法(3)

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プラスチックフィルムの基礎知識 No.004

フィルム成型法(3)

公開日: 1997/12/16
解説:

延伸法の続きですが、縦横二方向の延伸を二軸延伸、いずれか一方向の延伸を一軸延伸と言います。
この延伸をかけることによってフィルムの物性の改良が行われます。
例えば二軸延伸ポリプロピレン(OPP)は、二軸延伸フィルムの代表的なものですが、無延伸ポリプロピレン(CPP)に比べると引張強度は2~5倍になるうえ、透明性も良くなり酸素バリヤ性も改良されます。
なお、加熱処理しない延伸フィルムは、熱収縮性が大きく、熱収縮(シュリンク)包装に使われます。
以上フィルム成形法(1)~(3)で、フィルムの成形法を見てきましたが、フィルム以外の成形では、射出成形法、ブロー成形法、押し出し成形法、真空成形法、圧縮成形法などがあります。
このうち真空成形法は、Tダイ法等で作られたシートを更に加工するもので、卵パックやフードパックなどを作るのに適しています。

  

日本生活協同組合連合会 「なんじゃもんじゃプラスチック」などを参考にしました。
1992年5月弊社発行の富士インパルスニュースVOL.35に掲載

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