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フィルム成型法(2)

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プラスチックフィルムの基礎知識 No.003

フィルム成型法(2)

公開日: 1997/12/16
解説:

フィルム成形の「成形」と言う漢字ですが、以前は成型と書くのが普通だったようです。
いつからか成形と各様になったかを特許の見出しなどで調べた人がいます。
それによると戦前はもちろん成型で、戦後も成形の時代が続きますが、昭和44年以降は成形が定着したと言います。
フィルムの成型法には、2.フィルム成型法(1)で紹介したインフレーション法、Tダイ法以外にカレンダー法というのがあります。
これは、そば粉やうどん粉をこねて、丸棒で伸ばしてそばやうどんを作るのに似ています。
この方法は、ポリ塩化ビニールの加工に広く利用されてフィルムやシートを作っています。
Tダイ法やインフレーション法で作られたフィルムを加熱しながら縦横二方向または一方向に引き延ばしフィルムの分子の向きを整えることを延伸と言います。
縦方向は遅いローラーと速いローラーの速度の差を利用して、また、横方向はクリップ付のチェーンで引っ張って延伸します。

日本生活協同組合連合会 「なんじゃもんじゃプラスチック」などを参考にしました。
1992年4月弊社発行の富士インパルスニュースVOL.34に掲載

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